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The Very Best Of Todd Rundgren - Todd Rundgren (1997)

 1948年、フィラデルフィア郊外アッパーダービーに生まれ、16才にしてモータウン、マージービートの洗礼を受けバンド活動を開始したトッド・ラングレン。その夢はサイケデリアの風吹き荒れる67年に参加したNazzというバンドとして具現化します。68年、69年のアルバムリリースののち脱退、ベアーズビルレーベルのハウスプロデューサーに...それ以降、新たに結成するUtopiaでのバンド活動の傍ら、ソロアーティスト、プロデューサーとしての長いキャリアがスタートしたのです。アメリカでよりむしろ日本での方がマニアックな評価を受けているようにさえ思える、その理由は、職人的とも言える手堅いポップセンス-ビートルズやモータウン、そらにフィリーソウルを下敷きとした心地よい親しみやすさと、通好みなマニアックさが同居しています-に溢れたコンパクトなポップチューンの数々と、時代ごとの「最新のロック」との幸福な出会いをそのまま経て来た世代ならではの屈託のない雑食性(愛すべきつまみ食いとも呼ぶ)やプロデューサーならではの旺盛な実験意欲で繰り出す創意に溢れた楽曲、このふたつが並立しているからなのではないでしょうか。ひとりのアーティストではなかなか出来ないそんな多方向への音楽活動をあくまでシリアスで知的に、というよりも、むしろ子供のような無邪気なスタンスで戯れ続けている(少なくともそう映る)ところに、きっとアーティストの理想像を見る向きが多いのでしょう。

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 そんな彼の全体像を知ろうと思うと、ビートルズ好きのトッド、美しいバラードのトッド、時代と戯れるロック少年のトッド、プログレなトッド、プロデューサーのトッドetc...と色々あり、彼自身の壮大な音楽宇宙から、後はそれぞれが好みの彼を見つけるだけなのですが、全て触れるにはなかなか厄介でしょう。時間がさほどない方も多いでしょうから、ぜひベスト盤で味わってみて頂きたい、特に個人的には最初のふたつが一番好み...という訳で、"Hello It's Me"や"I Saw the Light"と並ぶ名曲、74年のアルバムからの美しいバラード、"Dream Goes On Forever"を特にお薦めします。

Todd Rundgren official site

Dream Goes On Forever

I Saw the Light

Hello It's Me
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by penelox2 | 2008-02-13 15:49 | R