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The Man From U.N.C.L.E. Cult TV Classics - Various Artists (1992)

 1992年にリリースされた、特に60年代を中心とする英米のカルト的人気を誇るTVドラマの主題歌などを多数収録したコンピレーション。全20曲、その内容はと言うと、01が"The Man From U.N.C.L.E."(邦題「0011ナポレオン・ソロ」)、02、03が「スパイ大作戦」("Mission: Impossible")、04、05が「キャプテン・スカーレット」("Captain Scarlet & The Mysterons")、06が"Danger Man"(「秘密諜報員ジョン・ドレイク」、07が「マニックス」("Mannix")、08が「バットマン」、09が「ロビンソン・クルーソーの冒険」、10が"The Tomorrow People"(「地球防衛団」)、11、12、13が「海底大戦争スティングレイ」("Stingray")、14が"「セイント」(The Saint")、15、16、20が「ジョー90」、17が「おしゃれ(秘)探偵」("The Avengers"、マイク・オールウェイ氏が高く評価しているドラマですね)、18、19が「サンダーバード」("Thunderbirds")・・・とまあ、その筋の方(?)が見たら狂喜乱舞するようなラインナップなのですが、個人的に思い入れがあるこちらをここでは紹介させて下さい。

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04: The Mysterons from Captain Scarlet / 05: Captain Scarlet

 「キャプテン・スカーレット」とは、「サンダーバード」のヒットを放ったジェリー・アンダーソンが、さらなる飛躍を狙って1967年に作り上げた、スーパー・マリオネットによる人形劇でした。人形の造形においてアタマデッカチの感があったサンダーバードのあとを受けて、より人間そっくりな人形でハードな侵略SFを目指したのですが、視聴率的に奮わなかったようです。子供に受けなかったためヒットしなかったと言われるその理由を個人的に分析してみれば、あまりに人間に酷似していたマリオネット(これなら人間が演じた方が良いとか)、せっかく華やかな女性戦闘機隊「エンジェル戦隊」やカラーリングによるネーミング(色による名前...日本の戦隊ものの走りですね)、「ミステロン」というレギュラーの侵略宇宙人を一方に据えていたりと、時代を先取りしていながら、いかにもイギリス的、としか言い様がない、地味で希望がまるで見えないストーリーに終始したことにあったのではないか、と思うのですが、いかがでしょうか(そのへん、「サンダーバード」と「スカーレット」の関係は、明快な正義を基本とする「ウルトラマン」とより正義を問いつめた「ウルトラセブン」と一般的に比較されるそれに似てないこともない。今となっては後者によりマニアックなファンと高い評価が付いているのも似ています)。しかしそれゆえ、今見ると大変面白いのもまた事実なのですが。

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 ともあれ、音楽の方はなかなかグルーヴィー/ラウンジィーな60's的感覚にあふれた作品になっていて、今聴いてもイケてます。04は姿形を持たず、あらゆるものを再生してしまうという、不気味な火星の復讐鬼ミステロンのテーマですが、結構お洒落なんですよね。やはり宇宙時代ならではの夢があります。格好良いエンディングテーマの05はTVバージョンではSpectrum(架空のグループでしょうか)によるVo入りバージョンもあって、モッド/ラウンジ/60'sファンは必聴かも知れませんね。日本放映時には日本だけのオリジナルソングもあり、私はこれも大好きでした。洋邦分け隔てなどない当時の子供達にとっては「サンダーバード」も「キャプテン・スカーレット」も「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「マイティージャック」あたりと、全部感覚的に同じ、同時代の格好良いSFとして見てましたね。

Captain Scarlet & The Mysterons Opening

Captain Scarlet music video

他の楽曲についてのレビューも、またいずれ追加したいと思います。
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by penelox2 | 2008-02-13 22:38 | V