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Popera: The Singles Collection - The Associates (1990)

 アソシエイツはスコットランド出身、ダンディーで出会ったビリー・マッケンジー(Vo)とアラン・ランキン(G)がキャバレーバンド、カサビアンズを経て1976年に結成されたバンド。キュアーに続いてフィクション・レコードと契約、79年にデヴィッド・ボウイのカヴァー"Boys Keep Swinging"でデビュー。何と言っても一貫して聴き物なのは、ビリーの、ボウイ直系と言うべきスタイルに、スコットランド人独特の雄大な自然を感じさせるダイナミックさと、オペラ的と言ってもいい耽美さをあわせ持った、独特の高音Voが朗々と歌い上げるドラマチックな世界。初期の作品ではゴシック的な要素も濃い、まさに当時のポスト・パンク/New Waveな音なのですが、みずから立ち上げたアソシエイツ・レーベルでのリリースとなった3rd "Sulk"、目が覚めるような鮮やかなシンセを中心とした美しいアレンジによるこの作品は彼等の最高傑作。アランとビリーのコラボレーションが頂点に達した作品で、一番知名度も高い、まさに名刺代わりの一枚な訳ですが、残念な事にこの後アランが脱退、以後アソシエイツは事実上ビリーのソロユニットという形になってしまいます。その後は常にレーベルとのトラブルを抱えつつも良質な作品をたくさん残していますが("Those First Impressions"や"Waiting For The Loveboat"はノスタルジックなスタンダードポップがエレクトロポップの中に確実に根付いている傑作)、残念なことに97年に自ら命を絶っています...残念。

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 このコンピレーションは、彼等のそんな初期からソロユニットになって以降までのシングルを幅広く収録。今の感覚で彼等の音楽を聴くと、エレポップ/New Waveディスコ的要素とギターのアコースティックサウンドが心地よいアレンジを背景に気持ち良く歌い上げる"Party Fears Two"、今なかなか無いタイプのこの曲がいまなお耳を引きます。ネオアコースティックやネオサイケデリック、はたまたニューロマンティックとの接点も強く感じられる...とも言えますが、あまりジャンル分けしてしまうとこのバンド独特の立ち位置、繊細な世界の立場がなくなってしまう気がします。その独特の耽美的世界が味わえるこのベスト、タイトルは"Popera"。ポップなオペラ...まさに言い得て妙。

Party Fears Two("Top Of the Pops" appearance)

Party Fears Two(another TV appearance '82)

18 Carat Love Affair

Club Country

Take Me To the Girl

Those First Impressions

Breakfast

Waiting For the Love Boat
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by penelox2 | 2008-02-15 13:56 | A